今回は【BackSpace OASIS 75】をレビューしていきます。
本記事の内容
- スペック
- パッケージ同梱物
- BackSpace OASIS 75の特徴
- BackSpace OASIS 75を分解してみた
- ソフトウェア
- BackSpace OASIS 75の使用感
- BackSpace OASIS 75 まとめ
本記事の執筆者
パトス(@youlife1024)
- パトログの管理人
(FPSとゲーミングデバイスのメディア) - 根っからのFPSゲーマー
(FPS歴10年↑) - ゲーミングデバイス好き
(デバイス情報がご飯のお供)
本記事を書いている僕はFPS歴10年ほど(CSGO|PUBG|APEX|VALORANT)
僕自身がデバイス好きのFPSゲーマーなので、同じFPSゲーマー目線での悩みや疑問の解消を手助けできるはずです。
パトスのキーボードの好み
- こだわり:矢印キーがあること
(ゲーム、普段使いの両立) - キー配列:英語配列
(キーキャップの選択肢が多い) - キースイッチ:リニア
(ド安定の心地良い打鍵感)
BackSpace OASIS 75は75%サイズで、KS-20U White SwitchとBlack Jade Switchの2種類から選択可能となっており、最短APRPが0.04から調整可能です。
また、当たり前のようになってきたデッドゾーンなし、そしてカラーバリエーションも豊富で多種多様なユーザーの好みにも対応しています。
ただし、ハイエンドなキーボードでありながらも少し気になる点もちらほら...
この記事では、BackSpace OASIS 75の特徴や筆者が実際に使ってみての使用感などを詳しく解説していきますので最後までじっくりと読んでみてください。
それでは早速本題に移っていきます。
本記事はKIBU株式会社様からサンプルを提供いただき、レビューしています。
目次
スペック
メーカー/ブランド | BackSpace |
製品名 | BackSpace OASIS 75 |
サイズ | 75%(81キー) |
寸法 (横幅x奥行x高さ) |
337x138x37.4mm |
重量 | 約1.64kg |
ケース | フルアルミ製筐体 |
マウント方式 | ガスケットマウント |
カラー/デザイン展開 | Basic Flamingo DigiCamp Marshmello BabyBlue |
プレート | - |
スタビライザー | プレートマウント |
タイピング角度 | 6.5° |
キー配列 | 英語配列 |
キーキャップ | PBT |
キースイッチ | Dual-rall Magnetic White Switch Magnetic Black Jade Switch |
押下圧 | Dual-rall Magnetic White:30±10g-50±5g Magnetic Black Jade:35±10g-50±5g |
最短アクチュエーションポイント | 0.04mm |
最短ラピッドトリガー | 0.04mm |
接続ケーブル | USB-C コイルケーブル |
接続方式 | 有線 |
ポーリングレート | 8000Hz(0.125ms遅延) |
ライティング | RGBあり |
ソフトウェア | あり |
保証期間 | - |
価格(執筆時点) | ¥38,000~¥52,000 |
パッケージ同梱物
同梱物 |
キーボード本体 x 1 |
コイルケーブル x 1 |
スイッチプラー x 1 |
キースイッチ x 2 |
キーキャップ x 11 |
BackSpace OASIS 75の特徴
- 外観
- サイズ
- 重量
- キー配列
- キースイッチ
- キーキャップ
- スタビライザー
- 打鍵音
- 滑り止め
- ケーブル
BackSpace OASIS 75の特徴を一つずつ詳しく紹介していきます。
外観
今回使わせていただいたのは、可愛らしい見た目が特徴的なMarshmelloモデルです。
フルアルミニウム筐体となっており、とても重厚な仕上がりです。
角はしっかりと丸められており、マウスや手をぶつけてしまった場合でも傷つけてしまう心配がありません。
サイズ
横幅 | 337mm |
奥行 | 138mm |
高さ | 37.4mm |
サイズ | 75% |
タイピング角度 | 6.5°(実測値) |
サイズ感は上記の通りです。
キーがギュッと詰め込まれた75%サイズのため、とても好みが分かれそうな印象を受けました。
特に右端のキーは人によっている/いらないが分かれると思います。
重量
公称値 | 約1.64kg |
実測値 | 約1.67kg |
重量は実測値で約1.67kgでした。
しっかりとした重さでデスク上に固定されるため、使用時にズレることなく、安定感はとても高いです。
キー配列
※u:Unitの略
英語配列の81キーとなります。
各キーキャップのサイズは上記の通りになります。
キースイッチ
スイッチ | Dual-Rail Magnetic White Switch |
スイッチタイプ | リニアタイプ |
耐久性 | - |
押下圧 | トリガー:30±10g ボトムアウト:50±5g |
キーストローク | 4.1±0.2mm |
底面極性 | N極 |
スイッチ | Magnetic Black Jade Switch |
スイッチタイプ | リニアタイプ |
耐久性 | - |
押下圧 | トリガー:35±10g ボトムアウト:50±5g |
キーストローク | 3.5±0.2mm |
底面極性 | N極 |
OASIS 75にはLiteとProの2種類のモデルがあり、製品モデル:LiteのキースイッチにはDual-Rail Magnetic White Switch(Gateron KS-20U White)が採用されています。
軸ブレや安定感などの点から個人的にはそこまで評価は高くないスイッチですね。
OASISを購入するのであれば、このスイッチではなく、Black Jade Switchをおすすめしたいですね。
ただし、その分お値段は高くなりますが...
底面磁石の極性はN極になります。
キーキャップ
材質 | PBT |
印刷技術 | 昇華印刷 |
プロファイル | OEM |
厚み | 1.5mm(実測値) |
PBT素材が使われたキーキャップです。
厚みは実測値で1.5mmです。
デフォルトのキーキャップにしては厚みがあり、好印象です。
スペースバーは1.4mmほどでした。
スタビライザー
スタビライザーは工場ルブが施されたプレートマウント式です。
これでもかというレベルでルブされており、擦れ感やカチャカチャ音はありません。
打鍵音
カタカタと高音寄りの打鍵音です。
正直打鍵音は好みが大きく分かれるところですが、「こんだけお値段高くてこの音?」と思ってしまいました。
重厚な打鍵音ではなく、非常に軽く高い音です。
後ほど分解したときに原因と思わしきことが分かったのですが、内部構造があんまりなんですよね。
打鍵音や打鍵感を気にする筆者にとって、ここは非常に残念なポイントでした。
実際の打鍵音は以下の動画を参考にしてみてください。
BackSpace OASIS 75の打鍵音(Dual-Rail Magnetic White Switch)
BackSpace OASIS 75の打鍵音(Magnetic Black Jade Switch)
滑り止め
4つの足に広めの滑り止めがついています。
キーボード自体の重さも相まって、使用中のズレは一切ありません。
ケーブル
コネクタタイプ | USB-A to USB-C |
長さ | - |
USB-A to USB-Cコネクタのコイルケーブルが付属します。
ケーブル自体は硬く、取り回しはしづらいですが、キーボードのケーブルであればそこまで気にならないでしょう。
ケーブルには収納に便利なバンドが付属しています。
このバンドはまとめるときにとても便利なので、地味にありがたい。
差し込み口はキーボード右側になります。
今まで差し込み口が左側のキーボードを使っている方は、ケーブルの配置が変わる可能性があるので注意が必要です。
BackSpace OASIS 75を分解してみた
内部構造確認のため、分解してみました。
分解すると保証対象外になる可能性があるので、行う場合は自己責任になります。
必要なもの
- プラスドライバー
内部構造
ハイエンドキーボードにしてはあっさりしている印象を受けました。
特にフォームはPCBとプレートの間の1つのみで、ボトムフォームはありませんでした。
ガスケットマウント構造はこんな感じです。
ソフトウェア
ソフトウェアのダウンロードリンクはこちらから。
ソフトウェアではAPやRTを段階ごとに調整可能です。
日本語にも対応しているとのことですが、筆者の環境だとなぜか適用されませんでした。
BackSpace OASIS 75の使用感
デザイン性に長けた設計
シンプルなBasic、かわいらしいMarshmelloなどカラーバリエーションが豊富で、ユーザーの好みに合わせた選択肢があるのが良いポイントだと感じました。
AP/RP0.04mm~と高性能
AP/RPの最小値が0.04mm~と他社の磁気ゲーミングキーボードと比べても引けを取らない性能です。
また、RTが小さい値でも入力切れや誤動作が起こしにくいことから安定性の高さも伺えます。
ただし、段階ごとにしか調整できないことやソフトウェアが少し使いづらいという弱点も抱えています。
ここに関しては今後のアップデートに期待ですね。
価格に釣り合わない打鍵感/打鍵音
OASIS 75は一番高いモデルだと¥52,000ほどとなり、ハイエンドキーボードに分類される価格帯となります。
その分、性能面やデザイン面などには力を入れている印象を受けましたが、内部構造はそこまでな印象でフォームなども少なく、打鍵感/打鍵音がとても軽いです。
また、打鍵時の内部反響音も多少気になるところがあり、スペースバーも「カツン」と響く打鍵音でした。
BackSpace OASIS 75 まとめ
BackSpace OASIS 75をまとめると以下のとおりです。
総合評価 (3.5)
メリット
- 最小AP/RT0.04mm~から段階調節可能。さらに安定性が高い。
- カラーバリエーションが豊富
- 角がしっかり丸められているフルアルミ製筐体
- 独自スイッチのMagnetic Black Jade Switchの選択が可能
デメリット
- 最高¥52,000と非常に高価
- 段階ごとでしか調節できないAP/RT
- 価格に釣り合わない打鍵感/打鍵音
- 少し使いづらさが残るソフトウェア
- USB差込口が右側
今回は【BackSpace OASIS 75】をレビューさせていただきました。
75%サイズの高性能でデザイン性に優れた磁気ゲーミングキーボードです。
ソフトウェア面や打鍵感/打鍵音の面には惜しい点が残りますが、様々なスイッチに対応するための専用プレートの販売も予定されているようなので、今後のアップデートに期待したいキーボードですね。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!
BackSpace OASIS 75を気になっている方や購入を迷っている方の参考になれば幸いです。
以上、パトス(@youlife1024)でした。