今回は【ATK Blazing Sky F1 Ultimate】をレビューしていきます。
本記事の内容
- スペック
- パッケージ同梱物
- ATK Blazing Sky F1 Ultimateの特徴
- ソフトウェア
- ATK Blazing Sky F1 Ultimateの持ち方と使用感
- ATK Blazing Sky F1 Ultimate まとめ
本記事の執筆者
パトス(@youlife1024)
- パトログの管理人
(FPSとゲーミングデバイスのメディア) - 根っからのFPSゲーマー
(FPS歴10年↑) - ゲーミングデバイス好き
(デバイス情報がご飯のお供)
本記事を書いている僕はFPS歴10年ほど(CSGO|PUBG|APEX|VALORANT)
僕自身がデバイス好きのFPSゲーマーなので、同じFPSゲーマー目線での悩みや疑問の解消を手助けできるはずです。
パトスのマウスの好み
- こだわり:全長118+1mm
(手が小さめでも扱いやすいサイズ感) - 形状:左右対称でくびれている
(グリップ時のフィット感が良き) - センサー:中央~ややフロント
(親指と薬指でセンサー位置を意識しやすい)
ATK BLAZING SKY F1 ULTIMATE、通称"烈空マウス"とも呼ばれているこのマウスは、穴なしでわずか約38gの超軽量設計となっており、全長118±1mmの中でも特に扱いやすく、バランスの取れた形状をしています。
また、最新のPAW3950 Ultraセンサーを搭載し、一般的なメカニカルスイッチよりも高速な反応を実現するオムロン製のオプティカルマイクロスイッチ、最高8000Hzに対応と形状だけでなく、性能面にも期待できます。
この記事では、ATK Blazing Sky F1 Ultimateの特徴や僕が実際に使ってみての使用感などを詳しく解説していきますので最後までじっくりと読んでみてください。
それでは早速本題に移っていきます。
本記事はリンクスインターナショナル様からサンプルを提供いただき、レビューしています。
目次
スペック
メーカー/ブランド | ATK |
製品名 | ATK Blazing Sky F1 Ultimate |
形状 | 左右対称 |
寸法 (長さx横幅x高さ) |
118.2x62.4x38.8mm |
重量 | 約38g±2 |
カラー展開 | ブラック ホワイト |
ソール | PTFE |
接続ケーブル | パラコードケーブル(USB-A to USB Type-C) |
ボタン | 5 |
メインスイッチ | オムロン製オプティカルマイクロスイッチ |
エンコーダー | - |
MCU | - |
センサー | PAW3950 Ultra |
IPS | 750IPS |
最大DPI | 30000DPI(42000DPIまでオーバークロック可) |
加速度 | 50g |
最大ポーリングレート | 8000Hz |
LOD | 0.7mm~1.7mm |
接続方式 | USB-C(有線) 2.4GHz(無線) |
バッテリー容量 | 250mAh |
連続動作時間 | 1000Hz動作時、およそ75時間稼働 |
ソフトウェア | あり |
保証期間 | 1年間 |
価格(執筆時点) | ¥16,980 |
パッケージ同梱物
同梱物 |
マウス本体 x 1 |
8Kドングル x 1 |
USBケーブル x 1 |
マウスソールセット x 2 |
グリップテープセット x 1 |
取扱説明書 |
ATK Blazing Sky F1 Ultimateの特徴
- 形状
- ビルドクオリティ
- サイズ
- 重量
- スイッチ/ボタン
- センサー
- ソール
- ケーブル
- レシーバー/ドングル
- バッテリー
ATK Blazing Sky F1 Ultimateの特徴を一つずつ詳しく紹介していきます。
形状
ATK Blazing Sky F1 Ultimateは高さの頂点が中央~後方に位置し、ほどよいくびれと膨らみを持つ形状です。
見た目の形状だけであえて例えをだすなら平べったすぎないRazer Viper Miniとでも言いましょうか。
ただし、握った感じは結構違うんですけどね。
良マウスに多い全長が118±1mmとなるマウスで、特に数ある118±1mmマウスの中でもくびれ、後方のこぶ、高さのバランスが絶妙という印象を受けました。
グリップしやすいちょうどいいくびれ、手のひらにすっぽり収まり膨らみすぎない後方のこぶがフィット感をもたらしてくれます。
ビルドクオリティ
軽量マウスに多いシェルが使われていると予想されます。
分解はしていないので、内部構造は確認できていませんが、強度は個体差がありそうだと感じました。
筆者の個体の場合、サイドを強く握った場合には若干の軋みが発生しました。
また、サイドボタン右下あたりを押すと「パコパコ」としたシェルの浮き沈みが確認できました。
使用に影響を及ぼすレベルではありませんでしたが、気になる人はいるかもしれません。
表面は光沢感がないマット加工となります。
グリップ感は高く、手汗をかいたとしても使用中に滑ってしまうことはありませんでした。
今回使用したホワイトでは、通常表面の汚れが目立つことはありませんでしたが、光にあてると汚れを確認することができました。
この表面コーティングの特定から、もう一方のブラックの場合、通常でも非常に汚れが目立つ可能性が考えられます。
そのため、表面の汚れを気にする人はホワイトがおすすめです。
サイズ
長さ | 118.2mm |
横幅 | 62.4mm |
高さ | 36.8mm |
グリップ幅 | 54mm(実測値) |
小型~中型マウスに分類されるサイズ感です。
くびれ、後方のこぶ、高さのギャップが少なく、全てがちょうどよいサイズ感に仕上がっています。
形状が似ているマウスとのサイズ比較
握った感じが似ていると感じたマウスと比較してみました。
LAMZU MAYAとのサイズ比較
LAMZU MAYAの方が横幅が広く、全体的に平べったい印象です。
VAXEE XEとのサイズ比較
VAXEE XEの方が全体的に伸ばされた感じがあります。
重量
公称値 | 約38g±2 |
実測値 | 39g |
重量は実測値で39gと公称値の範囲内になっていました。
非常に軽く、操作の快適さや手首への負担軽減が見込めます。
個人的にはゲーミングマウスの重さは、40g~60gが許容範囲内でそこから人によって好みが分かれると思います。
ある程度重さがあった方が止めやすいと感じる人もいますからね。
スイッチ/ボタン
- メインスイッチ
- ホイール
- サイドボタン
各種スイッチ、ボタンを説明していきます。
クリック音やスイッチ音は以下の動画を参考にしてみてください。
メインスイッチ
メインスイッチにはオムロン製オプティカルマイクロスイッチが採用されています。
セパレート型となっていて、押し込み時のグラつきありません。
クリック音は「キュピキュピ」と高音寄りになりますが、使用しているうちに均されてくるのか結構気にならなくなります。
ただ自分自身が慣れてくるというのもありますけどね。
クリック感は左右で変わらず良好、若干押し込みが硬めかな?と感じるぐらいです。
跳ね返りも適切で、押し込み、指切りどちらもしやすい印象を受けました。
ホイール
ノッチ感が強めなスクロールホイールです。
勢いよく回した際の動作音は非常に小さく、動作音は全く気になりません。
ノッチ感が強めで誤爆する可能性は非常に低いですが、ホイールの押し込みは結構硬いです。
ホイールの押し込みを多用する人は注意が必要かもしれません。
サイドボタン
マウス本体から少し飛び出ており、細めでさらさらとしたサイドボタンです。
2つのサイドボタンの位置が絶妙で、親指を上にスライドさせることでどちらのサイドボタンにも簡単にアクセスすることができます。
しかも中央にある隙間が良い仕事をしており、押したくないサイドボタンが押ささるようなことがありませんでした。
さらにさらさらとした質感のため汚れが目立ちにくく、手汗でヌルっとすることがないので、長時間使用時にサイドボタン上で指が滑ってしまう心配がありません。
かなり好印象なサイドボタンという印象を受けました。
ただし動作音は静かなんですが、若干押し込みにバネ感のようなものを感じました。
ここも個体差なんでしょうか。。。
センサー
センサー | PAW3950 Ultra |
IPS | 750IPS |
最大DPI | 30000DPI(42000DPIまでオーバークロック可) |
最大ポーリングレート | 8000Hz |
加速度 | 50g |
最先端のPAW3950 Ultraセンサーが搭載されており、センサーはややリア寄りに位置します。
ソール
初期ソールは最初から貼られておらず、付属する方式が採用されています。
良く言えば滑る、悪く言えば止まらない、そんなソールでした。
ソールの厚さは実測値で0.6mmと標準的な厚さです。
正直に言ってしまうとソールの質はあまりよくない印象です。
滑りはするんですが、あまりなめらかじゃないんですよね。
なので筆者は個人的に推しているUNUSUAL WAY SPORTSのSilverFoxというソールに換装しました。
厚さが0.8mmあり、ガラスパッドにも使用可能。
若干滑りは落ちるもののなめらかさと制動力が上がるのでおすすめです。
→ UNUSUAL WAY SPORTS - SilverFox - 烈空 F1 Ultimate
ケーブル
芯があり、硬めなパラコードケーブルが採用されています。
最近のゲーミングマウスに付属するケーブルと比較すると非常に取り回ししづらく、有線で使うにはおすすめできないレベルです。
ケーブルバンドもしっかり付いています。
これはあって損なし、地味にありがたい。
接続端子はUSB-A to USB-C端子で、多くのゲーミングマウスをはじめとし、様々な機器と互換性のある端子です。
レシーバー/ドングル
最大8000Hzに対応するためのドングルが付属します。
別途購入ではないところがとてもありがたいポイントですね。
ただし一般的なゲーミングマウスにあるようなレシーバーは付属しません。
USB差込口は背面の少しくぼんた部分になります。
そのため純正ケーブル以外だとうまく差し込めない可能性があるので注意が必要です。
裏面はゴム仕様の滑り止めとなっています。
べたつくことなく、しっかりデスク上で滑り止めの効果を発揮してくれます。
実際にケーブルを差し込むとこんな感じです。
ドングルが軽すぎるとケーブルを差し込むと浮いてしまったりする場合がありますが、このドングルに関しては問題ありませんでした。
バッテリー
バッテリー容量 | 250mAh |
連続動作時間 | 1000Hz動作時、およそ75時間稼働(公称値) 8000Hz + esports mode動作時、およそ33時間稼働(実測値) |
実際に8000Hz運用での連続動作時間を測ってみましたが、およそ33時間ほどでした。
思いのほかバッテリー持ってくれるなという印象を受けました。
ちなみにバッテリー残量が20%未満になると、ドングルのLEDが赤く点灯してくれます。
ソフトウェア
ATK Blazing Sky F1 Ultimateはexe版のソフトウェアとWeb版のソフトウェア(Beta)の2種類なっており、下記のリンクからダウンロードすることができます。
ちなみに本記事ではATKの公式サイト(グローバル)より直接ダウンロードしたexe版を使用した際の動きとなっています。
そしてexe版のソフトウェアの場合は日本語対応となっていて直感的に操作しやすく、一目で見てわかりやすいということがとても良き。
ソフトウェアで設定できる項目を下記に抜粋しました。
- キーのリマップ
- DPI設定
- パフォーマンス設定
- その他
それぞれ説明していきますね。
※バージョンによって画面の表示内容が異なる場合があります
キーのリマップ
ボタン割当を行うことができます。
DPI設定
- 400 DPI(赤)
- 800 DPI(緑)
- 1600 DPI(青)
- 3200 DPI(黄)
DPIの初期値は4段階となっています。
少しDPI値を変更してしまったので、画像はデフォルトの値と微妙に違うかもしれません。
設定したDPIはソフトウェアで切替可能ですが、マウスの2つのサイドボタンを3秒間長押しでも切替可能です。
ドングルのLEDがDPIに設定されているカラーで点灯すれば正常に切り替えができています。
パフォーマンス設定
マウスに搭載されている機能の変更を行うことができます。
聞き慣れない項目について解説します。
一般的に知られている設定項目の説明は省略しますね。
ちなみにリフトオフディスタンスが細かく設定できるのがおもしろいなと感じました。
Movement Synchronizationとは・・・
いわゆるMotion Syncと同義だと思われます。
Motion Syncとは
ポーリングレートとセンサー処理を同期させ、マウスの位置の最新情報を取得して一貫した滑らかなトラッキングを可能にする機能。
Straight Line Correctionとは・・・
いわゆる直線の補正機能だと思われます。
直線の補正とは
マウスを動かした際に、センサーが動きをまっすぐになるよう自動的に補正してくれる機能
通称:Angle Snapping
ATK Shark firmware professional esports modeとは・・・
いわゆる低遅延モードですね。
ただし、その分消費電力は高くなるみたいです。
正直ONとOFFの違いを体感することができませんでしたが、筆者はプラシーボ的にONにしています。
Long Range Modeとは・・・
マウスとドングルの距離が離れている場合の接続を安定させるための機能だと解釈しています。
基本はマウスとドングルは近い距離にあると思うのでONにしなくても問題はないでしょう。
ATK Blazing Sky F1 Ultimateの持ち方と使用感
パトスの手の大きさと持ち方
手の大きさ:長さ170mm|幅80mm
持ち方:かぶせ寄りのつかみ持ち
全長118±1mmのマウスを好む人にはぜひ使ってみてほしいと感じるほどにくびれ、後方のこぶの膨らみ、高さが絶妙です。
くびれもほどよく持ちやすい、後方のこぶの膨らみも親指と小指のつけ根で支えるのにちょうどよく、そして手の平の中にフィットする理想的な高さと文句なしです。
上記にあげた要素のどれかが突出していると個人的にはいわゆる"少し癖のあるマウス"に分類され、使う人を選ぶことになりますが、ATK Blazing Sky F1 Ultimateが万人におすすめできるのも良い点だと言えるでしょう。
また、30g台という軽量設計でエイムのしやすさや長時間の使用に置いてのパフォーマンス維持にもつながってくれることでしょう。
それとソフトウェアが日本語化されており、直感的に操作しやすいのも良い点ですね。
個人的にソフトウェアはかっこいいデザインというよりかはどれだけ使いやすいかということを重要視しているので、ATK V HUBは一つ一つのUIが大きく、ワンクリックで設定できる項目がほとんどなので使い勝手はとても良い印象を受けました。
ここまでベタ褒めしてきましたが、気になる点ももちろんあります。
一番気になった点は、サイドボタン下のシェルが「パコパコ」鳴るところですね。
グリップ時に若干へこみを感じるので、指先が敏感な人は気になるかもしれません。
スイッチ、ボタン周りに関してはオプティカルスイッチの「キュピキュピ」とした動作音は好みが分かれそうだなと感じたこと、ホイールの押し込みが少し硬いことがあげられます。
ただし、スイッチの動作音などは結局慣れなので、筆者は使っていくうちに気にならなくはなりました。
付属のケーブルに関しては芯があって硬いので、有線接続で使うとなると厳しいですね。
ただし、一応有線接続でも8000Hzはだせることを確認しました。
それとこれも言ってしまえば慣れなのですが、センサー位置がリア寄りに位置するので、普段センサー位置が中央~フロント寄りのマウスを使っている場合はいつもの操作に違和感を覚えるかもしれません。
やはり色々と気になる点は存在しますが、正直言って形状良すぎという点が圧倒的に上回っている感じです。
ATK Blazing Sky F1 Ultimate まとめ
ATK Blazing Sky F1 Ultimateをまとめると以下のとおりです。
総合評価 (4.5)
メリット
- 118±1mmマウスの最適解とも言える良形状
- ホワイトの場合、汚れが目立ちにくい表面加工
- 穴なしで30g台の超軽量設計
- 意外と持ってくれるバッテリー
- 細かいLODの設定が可能
- サラサラとしていてヌルつかないサイドボタン
- シンプルで直感的に操作しやすいソフトウェア
- 8000Hzドングルが標準搭載
デメリット
- サイドボタン下のシェルがパコパコと軋む(個体差ありの可能性)
- ホイールの押し込みが結構硬い
- 滑りすぎるがなめらかではない付属ソール
- 芯があり、硬めなパラコードケーブル
今回は【ATK Blazing Sky F1 Ultimate】をレビューさせていただきました。
まさに118±1mmマウスの最適解と言えるぐらいのポテンシャルを秘めたマウスだなという印象を受けました。
どうしても気になる部分は存在しますが、それらが気にならなくなるほど形状が良きなんですよね。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!
この記事が、ATK Blazing Sky F1 Ultimateを気になっている方や購入を迷っている方の参考になれば幸いです。
以上、パトス(@youlife1024)でした。