本記事の内容
- そもそもX2 Wirelessって?
- 実際に開封
- カタログスペック
- X2 Wirelessの特徴
- X2 Wirelessの持ち方
- X2 Wirelessの使用感
- X2 Wirelessの良い点、惜しい点
- どんな人におすすめ?
僕自身がゲーマーなので、同じゲーマーの悩みや疑問の解消を手助けできるはずです。
今回は【Pulsar X2 Wireless】をレビューしていきます。
※Pulsar X2 Miniのレビュー記事はこちら
ついにPulsarから待望の穴なし左右対称マウスが発売されました!
ソリッドシェルでありながらハニカムマウスよりも軽い重量で性能と手ごろな価格からとてもコストパフォーマンスが高いゲーミングマウスとなっています。
一見GPRO X SLと同じような見た目をしていますが使用感は全く違います。
そしてお尻が高くなっていることからZA形状と似ているのかと思いきやそうでもありません。
この記事ではそんなX2 Wirelessの特徴や実際に筆者が感じた使用感などを詳しく解説していきますので最後までじっくりと読んでみてください。
それでは前置きはこの辺にして早速本題に移っていきますね。
目次
そもそもX2 Wirelessって?
穴のない60グラム以下の超軽量マウス 最新フラッグシップ26Kセンサー搭載 ラグのない2.4Hzワイヤレス技術 手にフィットする心地良いデザイン
Pulsarから発売された初の穴なし左右対称マウスです。
PixArt PAW3395搭載で本体に穴をあけずに60g以下の重量、手が出しやすい価格帯でコストパフォーマンスに優れています。
実際に開封
同梱物 |
---|
X2 Wireless Mouse x 1 |
Wireless Receiver adapter x 1 |
Wireless Receiver x 1 |
パラコードUSB-Cケーブル x 1 |
Pulsarステッカー |
取扱説明書 |
カタログスペック
メーカー | AplusX Inc. |
---|---|
ブランド | Pulsar Gaming Gears |
製品名 | X2 Wireless Gaming Mouse |
形状 | 左右対称 |
寸法(長さ x 幅 x 高さ) | 120 x 63 x 38(mm) |
重量 | ・公称値:56g(+-1g) ・実測値:56g |
カラー展開 | ・Black ・White |
ソール | 100%PTFE(初期ソール:Original Thin 0.6mm) |
接続ケーブル | パラコードUSB-Cケーブル |
ボタン | 6 |
スイッチ | Kailh GM 8.0スイッチ |
センサー | Pixart PAW3395 |
IPS | 650 |
DPI | 50-26000 |
加速度 | 50g |
レポートレート | 125/250/500/1000(Hz) |
デバウンスタイム | 0-30(ms) |
LOD | 1mm / 2mm |
接続方式 | ・2.4Ghz WIRELESS(無線) ・WIRED TECHNOLOGY(有線) |
バッテリー | 最大70時間 |
ソフトウェア | 有(Fusion Software) |
保証期間 | 2年 |
価格 | ¥ 12,870(2022年9月時点のAmazon販売価格) |
X2 Wirelessの特徴
- 外観 / 形状
- サイズ
- 重量
- ボタン
- センサー
- ソール
- ケーブル
上記のX2 Wirelessの特徴を一つずつ紹介していきますね。
外観 / 形状
ソリッドシェル採用で左右対称のくびれがほぼない寸胴形状。
マットな質感でサラサラしており汚れは目立ちづらい反面、手汗などで滑りやすく感じることがあるでしょう。
サイドのくびれは無いに等しく、絶壁といっても過言ではないでしょう。
横から見るとお尻の部分が最も高く、クリック部分が一番低くなっています。
サイズ
- 長さ:120 mm
- 幅:63 mm
- 高さ:38mm
GPRO X SUPERLIGHTとのサイズ比較
X2はGPRO X SUPERLIGHTよりほぼくびれがない絶壁、寸胴形状です。
サイズ的にはGPRO Xの方が多少大きいですが、X2の方がくびれがない分握った感じは大きく感じました。
ZA13-Cとのサイズ比較
X2が発表された当初、お尻が高いと言われていたことから一部でZA形状ではないかと噂されていましたがZA形状とは似ても似つかない形状です。
ZAは結構お尻の高さがあり、サイドは中々にくびれていますが、X2はお尻の高さはそこそこにくびれはほぼありません。
ZA形状の無線マウスということではないので注意してください、X2は全くの別物です。
イメージとしてはZAではなくXM1Rの形状に近しいです。
重量
- 公称値:56g(+-1g)
- 実測値:56g
穴なしのゲーミングマウスの中では最軽量クラスとなっています。
ボタン
- クリック
- ホイール
- サイドボタン
- DPIボタン
それぞれ説明していきますね。
クリック
クリック部分はセパレートタイプとなっており、Kailh GM 8.0スイッチが搭載されています。
クリック部分はへこんでおり、押し心地は軽いですが反発強めで指切りしやすいです。
ただ軽量化シェルの関係かクリック時に多少のバコバコ感が気になるところ...
左右クリックに差はほとんどありませんが、右クリックの方が多少バネ感強め(個体差の可能性)
ホイール
確かなノッチ感でありながら回しやすく、誤爆の少ないホイール。
ホイールをまわした時の音も静かでホイールクリックも重すぎず軽すぎないちょうどいい押し心地です。
またホイールが露出している面積が少ないため自然と指を持っていきやすく、スムーズにホイール操作に移ることが可能。
サイドボタン
ほどよい硬さのクリック感で親指が触れて誤爆してしまうようなことはありません。
また二つのサイドボタンが少し離れているおかげで押すつもりのなかった方のサイドボタンがクリックされることもありません。
DPIボタン
4つのDPIステージの変更が可能。
DPIステージの確認は左側面の点灯するLEDで確認可能。
※初期DPI設定は水色:400、青:800、紫:1600、白:3200。
センサー
センサー | Pixart PAW 3395 |
---|---|
IPS | 650 |
DPI | 50-26000 |
レポートレート | 125/250/500/1000(Hz) |
加速度 | 50g |
以下の画像はMouseTesterで実施したX2のセンサーテストの結果です。
Fusion Softwareで設定可能なMotion SyncのONとOFFの状態でセンサーテストを実施しました。
Motion Syncとは
このPixArt社の最新フラッグシップセンサーはゲーミングセンサー市場の再高スペックに加え99.6%の正確なトラッキング性能を備えております。このトラッキング性能を実現するため、Motion Syncという同期トラッキング機能がデフォルトでセンサーに組み込まれております。 PCがマウスーからセンサーの信号を受信する時とマウスがセンサーを検知する時は実際には完全には一致しません。このMotion Sync技術はこのわずかなズレを完全に同期し、より正確なトラッキングを実現します。
センサーテスト
ソール
初期ソールは0.6mm Thinタイプの100%PTFEソールです。
非常に高品質なソールで滑りも良く、エッジもしっかり丸められています。
0.6mm Thinタイプです。PTFEフィート単体販売は再来週ごろを予定してます。
— Pulsar Gaming Gears Japan (@PulsarJapan) August 18, 2022
ソールは初期ソールの0.6mmをはじめ厚めの0.8mm、ガラスソールのSuperglideが展開されておりソールの選択肢が豊富です。
ケーブル
パラコード仕様のUSB-Cケーブルです。
とても柔軟性に優れており、取り回しが良いです。
最近のゲーミングマウスでは当たり前になってきましたが最初からケーブルをまとめる用のバンドが付属しているため、ケーブルを簡単にまとめることが可能です。
先端に接続するアダプタはXlite Wirelessから引き続き裏面に滑り止めが付いておりデスク上にしっかり固定できるためデスク上から滑り落ちてしまうことがありません。
専用ソフトウェアの使い方
専用ソフトウェアは下記のリンクからダウンロードすることができます。
専用ソフトウェアでは下記の項目を細かく設定することができます。
- ボタン割当
- パフォーマンス設定
- マクロ設定
一つずつ説明していきますね。
ボタン割当
ボタン割当ではマウスの5個のボタンに任意の動作を割り振ることができます。
またマウスのデバウンスタイムやMotion SyncのON/OFFも変更することも可能。
パフォーマンス設定
- DPI
- ポーリングレート
- DPIのLED
- LODの高さ
- 補正
- Windows側のマウス設定
上記の細かい設定が可能です。
マクロ設定
X2 Wirelessの持ち方
- かぶせ持ち
- つかみ持ち
- つまみ持ち
代表的な3つの持ち方との相性を解説しますね。
かぶせ持ち
- 相性:✕
- 推奨:✕
かぶせ持ちとの相性はよくありません。
Pulsar公式でもつかみ/つまみ持ちを推奨しており、かぶせ持ちをするにはお尻の高さが足りないと感じました。
つかみ持ち
- 相性:◎
- 推奨:◎
つかみ持ちとの相性はとても良いです。
親指の付け根と薬指でしっかり固定することができ、薬指を伸ばす/曲げる持ち方のどちらでも対応できます。
ただし薬指を伸ばす場合、指の太さによってはサイドの幅が狭く感じるかもしれません。
つまみ持ち
- 相性:◎
- 推奨:◯
つまみ持ちとの相性はとても良いです。
クリック部分もセパレートタイプでへこんでいるため浅めに持っても押しやすく大差のないクリック感で、極端に浅く持つ以外は問題ないと感じました。
重量が軽いのも相まって操作もしやすいです。
X2 Wirelessの使用感
- コストパフォーマンスが高い
- ソリッドシェル最軽量クラス
- 好みが分かれる初期ソール
- くびれが無い分、実際のサイズよりも大きく感じる
- お尻の高さには期待しないほうがいい
上記の筆者が感じたX2 Wirelessの使用感を一つずつ解説していきますね。
コストパフォーマンスが高い
最新のPAW 3395センサーや評価の高いKailh GM 8.0スイッチ、強く握っても軋みのないソリッドシェルで全体的にビルドクオリティが高く良心的な価格設定とコストパフォーマンスが高いです。
ソリッドシェル最軽量クラス
穴をあけずに56gという軽さを実現しており、ソリッドシェルで穴あきマウスを凌駕してしまっています。
穴あきマウスは汚れが溜まりやすく、指が痛くなってしまうことがあるので、そのデメリットがないソリッドシェル採用はとても大きいポイントと言えるでしょう。
好みが分かれる初期ソール
初期ソールは0.6mm PTFE100%のThinタイプ。
薄めで中々に滑るため滑りが良いソールが好きな人からは好まれますが、ソールは厚めがいい方やコントロール寄りのソールが好みの人にとっては相性が悪いかもしれません。
くびれが無い分、実際のサイズよりも大きく感じる
サイドのくびれがなく、ほぼ絶壁に近いため持つと実際のサイズより大きく感じます。
GPRO X SLよりもくびれがないためくびれを求めている方は注意が必要でしょう。
お尻の高さには期待しないほうがいい
お尻の高さはなだらかでそこまで高さはありません。
マウスのお尻を手のひらにつけて固定させるには気持ち高さが足りないと感じることから、かぶせ持ちが推奨されていないことにつながると思いました。
X2 Wirelessの良い点、惜しい点
さきほどお話しした使用感などから実際に筆者が感じたX2 Wirelessの良い点と惜しい点を紹介します。
X2 Wirelessの良い点
- 最高のコストパフォーマンス
- ソリッドシェル採用で最軽量
- クリック、サイドボタン、ホイールすべてが気持ちのいい押し心地
- つまみ/つかみ持ちに最適
X2 Wirelessの惜しい点
- くびれがなく、絶壁のため好みが分かれる
- 中途半端なお尻の高さ
- 薬指を伸ばした際に窮屈感がある
こんな感じですね。
どんな人におすすめ?
- 左右対称マウスが好きな方
- ソリッドシェルが好きな方
- サイドのくびれにそこまでこだわりがない方
- つまみ/つかみ持ちの方
上記に当てはまるような人におすすめです。
まとめ
今回は【Pulsar X2 Wireless】をレビューさせていただきました。
コストパフォーマンスやビルドクオリティが非常に高く、左右対称マウスの中では最有力候補になると言っても過言ではないでしょう。
つまみ/つかみ持ちでFPSをされる方にはおすすめできるゲーミングマウスと言えます。
ただし左右対称でソリッドシェルであることからGPRO X SLのような人を選ばず万人受けするマウスかと思いきや意外と癖のあるマウスです。
特にサイドのくびれやお尻の高さにこだわりのある方は注意が必要だと感じました。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!
X2 Wirelessが気になっている方や購入を迷っている方の参考になれば幸いです。