
本記事の内容
- そもそもZYGEN NP-01Sって?
- 実際に開封
- カタログスペック
- NP-01Sの特徴
- ドライバレス設計
- NP-01Sの持ち方
- NP-01Sの使用感
- NP-01Sの良い点、惜しい点
- どんな人におすすめ?
僕自身がゲーマーなので、同じゲーマーの悩みや疑問の解消を手助けできるはずです。

今回は【VAXEE ZYGEN NP-01S】をレビューしていきます。
ZYGEN NP-01Sは同ブランドのNP-01のコンセプトを引き継いだ形状で、NP-01よりも高さが低くなっていることが特徴です。
高さが低くなることによってマウスと手のひらの間に空間が生まれ、より柔軟なマウス操作を可能にしています。
この記事ではそんなZYGEN NP-01Sの特徴や実際に筆者が感じた使用感などを詳しく解説していきますので最後までじっくりと読んでみてください。
それでは前置きはこの辺にして早速本題に移っていきますね。
目次
そもそもVAXEE ZYGEN NP-01Sって?
ZYGEN NP-01は、手首の角度を制限しない非対称な形状を採用しています。
NP-01Sはこのデザインコンセプトを踏襲し、右側のカーブはそのままに高さが低くなっているため、手のひらとマウスの間のスペースがより確保されています。
これにより、より柔軟な操作性を実現しています。引用元:VAXEE
VAXEEから発売されているZYGEN NP-01より高さが低くなることで操作性の向上、手の小さい方やNP-01が大きく感じる方の選択肢となり得るマウスでしょう。
実際に開封
同梱物 |
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ZYGEN NP-01S x 1 |

カタログスペック
メーカー | VAXEE |
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ブランド | ZYGEN |
製品名 | ZYGEN NP-01S (フルマット) |
形状 | 低背デザイン / 平面モデル / 非対称 |
寸法(長さ x 幅 x 高さ) | 120 x 62 x 36 (mm) |
重量 | ・公称値:71g ・実測値:75g |
カラー展開 | ・ブラック ・ホワイト ・イエロー ・ピンク |
ソール | PTFE 0.6mm |
接続ケーブル | パラコード / 2m / 6.6フィート |
ボタン | 5 |
スイッチ | HUANO 60g |
センサー | PixArt PMW3389 |
IPS | 400 |
DPI | 400 / 800 / 1600 / 3200 |
加速度 | 50g |
ポーリングレート | 125 / 500 / 1000 (Hz) |
クリック応答速度 | 2 / 4 / 8 (ms) |
LOD | ・HIGH ・MEDIUM ・LOW (デフォルト) |
接続方式 | 有線 (USB 2.0 / 3.0) |
バッテリー | - |
ソフトウェア | 無 |
保証期間 | 1年 |
価格 | ¥ 8,190(2022年10月時点の公式販売価格) |
NP-01Sの特徴
- 外観 / 形状
- サイズ
- 重量
- ボタン
- リフトオフディスタンス (LOD)
- センサー
- ソール
- ケーブル
上記のNP-01Sの特徴を一つずつ紹介していきますね。
外観 / 形状
ソリッドシェル採用で形状は左右非対称。
表面はマットコーティングですがサラサラしすぎず、手に吸い付くような適度なグリップ性能もあるため手汗等で滑りやすくなることがありません。
左右非対称にもかかわらずサイドのくびれを感じることができ、後ろから見るとトップが左右対称のような平面になっています。
そのため左右非対称感が少なく、左右非対称が苦手な方でも違和感なく使えることでしょう。
サイズ
- 長さ: 120mm
- 幅: 62mm
- 高さ:36mm
Xlite V2 Wirelessとのサイズ比較
- Xlite V2 Wirelessとの比較 (上から)
- Xlite V2 Wirelessとの比較 (横から)
- Xlite V2 Wirelessとの比較 (後ろから)
Xlite V2 Wirelessのような左右非対称ゲーミングマウスと比べての大きな違いは、後ろから見た際にXlite V2は斜めになっていますがNP-01Sは平面となっていることです。
これによって左右非対称マウスが苦手な方でも違和感なく使うことが可能となるでしょう。
Origin One Xとのサイズ比較
- Origin One Xとの比較 (上から)
- Origin One Xとの比較 (横から)
- Origin One Xとの比較 (後ろから)
IEにインスパイアされた形状をより小さくしたOrigin One Xと比較しても握った感じはNP-01Sの方が小さくフィット感が高いです。
重量
- 公称値:71g
- 実測値:75g
75g以上になってくるとマウスの重さが操作性に支障がでてくる可能性があるためNP-01Sの重量は及第点でしょう。

ボタン
- クリック
- ホイール
- サイドボタン
- 裏面の各種ボタン
それぞれ説明していきますね。
クリック
クリック部分はセパレートタイプとなっており、HUANOスイッチが搭載されています。
とても押し心地が良く左右のクリック感に違いがない、指切りもしやすく最高のスイッチと言っても過言ではありません。

ホイール
しっかりとしたノッチ感がある24段階の光学式ホイールで、NP-01Sで唯一惜しいと感じるのがこのホイール。
回し心地とクリックが硬く、何より動作音がとてもうるさいです。

サイドボタン
ちょうどいい押し心地で隙間なく真っすぐに配置されたサイドボタンです。
マウスの高さは低いですが、サイドボタンが親指に干渉したり窮屈に感じることがないよう絶妙な配置になっています。
裏面の各種ボタン
- DPI:400 (赤) / 800 (紫) / 1600 (青) / 3200 (緑)
- ポーリングレート:125 / 500 / 1000 (Hz)
- クリック応答速度:2 / 4 / 8 (ms)
ドライバレスのためボタン一つで上記の設定変更が可能です。
リフトオフディスタンス (LOD)
リフトオフディスタンス (LOD)は以下の3つの設定があります。
- HIGH
- MEDIUM
- LOW (デフォルト)
詳しい設定方法についてはVAXEE公式サイトのリフトオフディスタンス(LOD)の変更方法を参考にしてみてください。
センサー
センサー | PixArt PMW3389 |
---|---|
IPS | 400 |
DPI | 最大16,000 |
ポーリングレート | 125 / 500 / 1000 (Hz) |
加速度 | 50g |
以下の画像はMouseTesterで実施したNP-01Sのセンサーテストの結果です。(マウスパッドはVAXEE PA Funspark v2で検証)
ソール
初期ソールは0.6mmのPTFEソールです。
滑りは可もなく不可もなくといった感じですが、薄めのソールのため気になる方は0.8mm以上のサードパーティ製のソールに交換することをおすすめします。
ケーブル
少し芯があるパラコードケーブルです。
最近のゲーミングマウスでは当たり前になってきましたが最初からケーブルをまとめる用のバンドがついているため、ケーブルを簡単にまとめることが可能です。
取り回しやすいですが、ローセンシでマウスをよく振る場合はケーブルのわずらわしさを感じることでしょう。
ケーブルとマウスパッドが擦れることを防ぐためにケーブルの取付位置が気持ち上向きになっています。
補足ですが上記画像のようなマウスバンジーを使用することによって有線マウスのケーブルのわずらわしさをなくすことができるため、有線マウスを使用する際はマウスバンジーを使うことを強くおすすめします。
ドライバレス設計
ドライバレス設計のため接続してすぐに使用することができ、専用のソフトウェアをインストールする必要がありません。
NP-01Sの持ち方
- かぶせ持ち
- つかみ持ち
- つまみ持ち
代表的な3つの持ち方との相性を解説しますね。

かぶせ持ち
相性:△
かぶせ持ちとの相性はあまり良くないです。
なぜならかぶせ持ちをするとNP-01Sの「高さが低くマウスと手のひらの空間が確保されて柔軟な操作性を実現する」という特徴を台無しにしてしまうからです。

つかみ持ち
相性:◎
つかみ持ちとの相性はとても良いです。
低背デザインの特徴を活かしてマウスと手のひらの間にゆとりを持たせ、安定感と柔軟性の高いマウス操作が可能。
手首をつける/つけないどちらとも相性が良く、代表的な持ち方の中で一番おすすめしたい持ち方です。
つまみ持ち
相性:◯
つまみ持ちとの相性は良いです。
前述したつかみ持ちと同じような使用感で扱えるため相性は良いですが、つまみ持ちするには重量が重く、クリック部分も狭めのためつまみ持ちするには制限が多い印象を受けました。
NP-01Sの使用感
- 左右対称マウスから移行しても違和感なく使える他に類を見ない左右非対称マウス
- 押し心地の良いクリックとサイドボタン
- ソフトウェアのインストールがいらないドライバレスが楽すぎる
- ホイールの動作音がうるさい
上記の筆者が感じたNP-01Sの使用感を一つずつ解説していきますね。
左右対称マウスから移行しても違和感なく使える他に類を見ない左右非対称マウス
NP-01Sは左右非対称マウスにもかかわらずマウスの高さが低く、トップも一般的な左右非対称マウスのような傾斜ではなく平面のため左右対称マウスに握りやすさを追加した感じになっています。
また左右対称マウスからの移行でも違和感なく使うことができため幅広い方への選択肢となり得るゲーミングマウスと言えるでしょう。
押し心地の良いクリックとサイドボタン
クリックには適度な硬さで指切りしやすいHUANOスイッチが搭載されておりとても押し心地が良いです。
サイドボタンも適度な押し心地で、2つのサイドボタンの間には隙間がないため親指が引っかからないスムーズなボタン移動が可能となっています。
ソフトウェアのインストールがいらないドライバレスが楽すぎる
マウスの設定は接続後に裏面のボタンから変更するドライバレス設計となっているため、使用する前にめんどうなドライバやソフトウェアのインストールが必要ありません。
ホイールの動作音がうるさい
しっかりとしたノッチ感がある24段階光学式ホイールですが回し心地、ホイールクリックがともに硬く、まわした時の動作音は大きくて勢いよく回すと「カリッカリッ」という部屋に響くぐらいの動作音です。
使えないわけではないですが、頻繁に使用する入力コマンドをホイールに割り当てている場合は注意が必要です。
NP-01Sの良い点、惜しい点
さきほどお話しした使用感などから実際に筆者が感じたNP-01Sの良い点と惜しい点を紹介します。
NP-01Sの良い点
- 左右対称マウスに握りやすさを追加した唯一無二な形状
- マットな質感でありながら適度なコーティングが施されているためグリップ力がある
- 押し心地の良いスイッチ
- ドライバレス設計
NP-01Sの惜しい点
- 少し芯が残るパラコードケーブル
- 硬い操作感、大きい動作音が気になるホイール
こんな感じですね。
どんな人におすすめ?
- 手が小さめの方
- 小さめのマウスが好きな方
- マウスの高さは低めが好みの方
- グリップ感とフィット感の両方を得たい方
上記に当てはまるような人におすすめです。
まとめ
今回は【VAXEE ZYGEN NP-01S】をレビューさせていただきました。
左右対称 / 非対称の良いところ取りでクリック感が心地よく、グリップ感とフィット感の両方を得られるとてもクオリティの高いゲーミングマウスとなっています。
有線と課題の残るホイールが許容できる方であれば一度は試していただきたいゲーミングマウスNo.1と言っても過言ではありません。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!
ZYGEN NP-01Sが気になっている方や購入を迷っている方の参考になれば幸いです。