今回は【ZOWIE U2】をレビューしていきます。
本記事の内容
- スペック
- パッケージ同梱物
- ZOWIE U2の特徴
- プラグ&プレイ
- ZOWIE U2の持ち方と使用感
- ZOWIE U2 まとめ
- ZOWIE U2はこんな人におすすめ
本記事の執筆者
パトス(@youlife1024)
- パトログの管理人
(FPSとゲーミングデバイスのメディア) - 根っからのFPSゲーマー
(FPS歴10年↑) - ゲーミングデバイス好き
(デバイス情報がご飯のお供)
本記事を書いている僕はFPS歴10年ほど(CSGO|PUBG|APEX|VALORANT)
僕自身がデバイス好きのFPSゲーマーなので、同じFPSゲーマー目線での悩みや疑問の解消を手助けできるはずです。
パトスのマウスの好み
- こだわり:全長118+1mm
(手が小さめでも扱いやすいサイズ感) - 形状:左右対称でくびれている
(グリップ時のフィット感が良き) - センサー:中央~ややフロント
(親指と薬指でセンサー位置を意識しやすい)
ZOWIEから発表された全くの新形状となるゲーミングマウス、それがZOWIE U2です。
その形状は個人的に同社のSシリーズとZAシリーズの良いとこ取りを感じさせ、つかみ持ちユーザーが握りやすいデザインとなっています。
この記事では、ZOWIE U2の特徴や僕が実際に使ってみての使用感などを詳しく解説していきますので最後までじっくりと読んでみてください。
それでは早速本題に移っていきます。
本記事はベンキュージャパン様からサンプルを提供いただき、レビューしています。
目次
スペック
メーカー | BenQ |
ブランド | ZOWIE |
製品名 | ZOWIE U2 ワイヤレスゲーミングマウス |
形状 | 左右対称 |
寸法 (長さx横幅x高さ) |
124x65x38mm |
重量 | 約60g |
カラー展開 | ブラック |
ソール | PTFE |
接続ケーブル | アダプタ用延長ケーブル(USB-A to USB Type-C) マウス用パラコードケーブル(USB-A to USB Type-C) |
ボタン | 7 |
メインスイッチ | - |
エンコーダー | - |
MCU | - |
センサー | 3395センサー |
IPS | - |
最大DPI | 3200 |
加速度 | - |
最大ポーリングレート | 1000Hz |
LOD | 低/中/高 |
接続方式 | USB-C(有線) 2.4GHz(無線) |
バッテリー容量 | - |
連続動作時間 | 約70時間 |
ソフトウェア | 無 |
保証期間 | 1年間 |
価格(執筆時点) | ¥19,800 |
パッケージ同梱物
同梱物 |
マウス本体 x 1 |
USBワイヤレスレシーバー x 1 |
USB Type-Cアダプター x 1 |
エンハンストワイヤレスレシーバー x 1 |
アダプタ用延長ケーブル(USB-A to USB Type-C) x 1 |
マウス用パラコードケーブル(USB-A to USB Type-C) x 1 |
交換用ソール x 1set |
取扱説明書 |
ZOWIE U2の特徴
- 形状
- コーティング
- サイズ
- 重量
- スイッチ/ボタン
- センサー
- ソール
- ケーブル
- レシーバー
- エンハンストワイヤレスレシーバー
- バッテリー
ZOWIE U2の特徴を一つずつ詳しく紹介していきます。
形状
U2はZOWIE 新形状となるワイヤレスマウスとなります。
左右対称で前方が細く、後方が丸みを帯びた洋梨型またはひょうたん型マウス(と勝手に呼んでいます)
上から見下ろしてみると直線的な形状に見えますが、実際はそうではありません。
ほど良いくびれがあることでグリップしやすく、膨らんだ後方部分がしっかりとしたフィット感をもたらしてくれます。
コーティング
表面はマット加工となっていて光沢感はなく、グリップ感がとても強く滑りづらいコーティングとなっています。
手汗をかいたとしても余程のことがない限りは滑ってしまうことがありません。
ただし、上記画像を見てもらえればわかる通り、非常に汚れが目立ちやすいです。
そしてコーティングが落ちている訳ではありませんが、普段指を置いている位置の跡がくっきりと残ってしまいます。
これは毎日拭き掃除していても避けられませんでした。
サイズ
長さ | 124m |
横幅 | 65mm |
高さ | 38mm |
グリップ幅 | 58mm |
中型~大型マウスに分類されるサイズ感です。
グリップ部分のくびれのおかげか、そこまで大きいと感じることがなかったので僕のような比較的手が小さい方でも扱えるサイズ感でした。
形状が似ているマウスとのサイズ比較
同形状のマウスがないため完全な比較はできませんが、あえて例えるなら同社のS1-CとZA12-Cの良いとこ取りのような形状をしています。
さらに他社の"あくまで形状の似ていると感じた"マウスと比較してみました。
あくまでも似ていると感じただけのため、参考程度になります。
ただし、これらのマウスを好む方はZOWIE U2も気に入ると思います。
OP1weとのサイズ比較
OGM Cloudとのサイズ比較
重量
公称値 | 約60g |
実測値 | 61.4g |
重量は実測値で61.4gでした。
ついにZOWIEのワイヤレスマウスも60g台になりました。
1作目のワイヤレスマウス「EC-CWシリーズ」の最小値が76gだったので、約16gほど軽量化されました。
昨今の30~40g台の最軽量マウスと比較してしまうと劣りますが、個人的に60g台はインゲームで問題なく扱える範囲内と感じています。
特にVALORANTなどのタクティカルFPSだと、そこまでマウスを振り回すことがなく、逆に多少重たい方が安定して正確なエイムができるという意見もあります。
スイッチ/ボタン
- メインスイッチ
- ホイール
- サイドボタン
- DPIボタン
- レポートレートボタン
- 切替スイッチ
各種スイッチ、ボタンを説明していきます。
クリック音やスイッチ音は以下の動画を参考にしてみてください。
メインスイッチ
メインスイッチは一体型となっていて、押し込み時のぐらつきは一切ありません。
クリック感は左右で変わらず良好で、どこを押してもクリック感がさほど変わらず、比較的手前側でも問題なく押すことができます。
クリック音は「カチカチ」と高めの音になります。
跳ね返りも適切で、押し込みはもちろんタップ撃ちなどの際にも指切りがしやすいです。
ホイール
ノッチ感がはっきりしながらも回しやすい24段階のスクロールホイールです。
勢いよく回した際の動作音は比較的大きめですが、一つ一つの動作音は気にならないレベルで静かです。
ホイールの押し込みは適切な硬さに設定されていて押しやすいです。
ノッチ感がはっきりとしているため通常操作での誤爆はほとんどありませんが、ホイールの押し込み時は前後に滑りやすいので、押し込みにキーをバインドしている方は注意が必要です。
サイドボタン
マウス本体から少し飛び出た光沢のある大きく太めなサイドボタンです。
サイドボタンとシェルの間がちょうど親指一個分を置けるぐらいなので、スムーズに親指を移動させることができます。
ただし、サイドボタンは手汗等の関係でとても滑りやすくなるため注意が必要です。
DPIボタン
- 400 dpi(赤)
- 800 dpi(紫)
- 1000 dpi(水色)
- 1200 dpi(黄緑)
- 1600 dpi(青)
- 3200 dpi(緑)
DPIボタンにより、400 / 800 / 1000 / 1200/ 1600 / 3200の6段階となったDPI調整が可能です。
レポートレートボタン
- 125 Hz
- 500 Hz
- 1000 Hz
レポートレートボタンにより、125、500、1000 HzとUSBのレポートレート調整が可能です。
残念なことに2Kや4K接続には非対応です。
切替スイッチ
- 左:ワイヤレスレシーバー
- 中央:電源OFF
- 右:エンハンストワイヤレスレシーバー
スイッチの切り替えにより、電源OFFや接続する受信機の切り替えが可能です。
センサー
センサー | 3395 |
IPS | - |
最大DPI | 3200 |
最大ポーリングレート | 1000Hz |
加速度 | - |
3395センサーが搭載されており、センサーはややフロント寄りに位置します。
「EC-CWシリーズ」が3370センサーだったことを考えると性能面は確実にアップグレードされています。
ソール
初期ソールはZOWIE特有の黒色ソールで、上部が充電スタンドに接続する関係で四角にくりぬかれています。
滑りはコントロール寄りで、耐久性はそこまで高くありません。
ソールの厚さは実測値で0.4mmでした。
とても薄めで操作時に底面が擦れる感触があります。
また余談ですが、ソール材質がとてもやわらかくぷにぷにとしていて、非常に弾力性の高いものとなっていました。
ケーブル
- マウス用パラコードケーブル(左)
- アダプタ用延長ケーブル(右)
上記2種のケーブルが付属します。
マウス用のケーブルは、柔軟性のあるパラコードケーブルが搭載されています。
基本的には無線接続が主になると思うので使用頻度はあまり高くないと思います。
ただし、有線接続で使う場合でも有線の煩わしさを最小限に抑えながら使用できる柔らかさとなっています。
接続端子はUSB-A to USB-C端子で、多くのゲーミングマウスをはじめとし、様々な機器と互換性のある端子です。
そしてマウス用ケーブルとは別にエンハンストワイヤレスレシーバー用のケーブルも付属します。
レシーバー
一般的なゲーミングマウスに付属するタイプのレシーバーです。
無線接続はこのレシーバーを使うか、後述するエンハンストワイヤレスレシーバーを使うかを選ぶことができます。
エンハンストワイヤレスレシーバー
充電スタンド機能を持ち、信号の安定性を向上させた大型レシーバーです。
主にプロ目線で考えられており、ゲーム中のワイヤレス干渉に起因するフレーム低下やスタッタリングを最小限に抑えることが期待できるそうです。
重量は実測値で99.5gあり、デスク上の振動等で揺れたり倒れることなく、とても安定感のある重さでした。
一般家庭では余程のことがない限り、電波干渉はないと思いますので、注目すべきポイントは充電スタンドの機能です。
有線充電の煩わしさがなくなり、マウスパッド付近に置くことでスライドさせるだけで簡単に充電することが可能です。
この利便性は僕みたいなめんどくさがりやな人にとってはすごくありがたい機能だと言えます。
マウスの充電という日常生活における「些細なめんどくさい行為」をなくせることができるので、小さいようで大きいポイントだと感じています。
ただ一点だけ、ほぼ要望みたいになりますが、できればエンハンストワイヤレスレシーバーは別売りにして一個で複数のワイヤレスマウスの接続が可能になればいいなと感じました。
ZOWIEのワイヤレスマウスごとにエンハンストワイヤレスレシーバーがあったら正直場所を取ってしまいますからね。
バッテリー
バッテリーの連続動作時間は約70時間となっています。
十分な動作時間に加えて、充電スタンドの使用を組み合わせればインゲーム中に充電切れを起こすことは皆無だと言えるでしょう。
プラグ&プレイ
ZOWIE U2にはドライバーのインストールが不要なプラグ&プレイが採用されており、マウス本体で全ての設定を行います。
DPIの変更
- 400 dpi(赤)
- 800 dpi(紫)
- 1000 dpi(水色)
- 1200 dpi(黄緑)
- 1600 dpi(青)
- 3200 dpi(緑)
マウス底面のDPIボタンで変更可能。
LEDの色に応じてDPIの値が変わります。
レポートレートの変更
- 125 Hz
- 500 Hz
- 1000 Hz
マウス底面のレポートレートボタンで変更可能。
LODの変更
- 低:手前のサイドボタン+左クリック
- 中:奥側のサイドボタン+左クリック
- 高:手前側のサイドボタン+左クリック+右クリック
ワイヤレス接続の場合は、最初にマウスの電源をOFFにしてから指定のキーを同時に押しながら電源をONにします。
有線接続の場合は、最初にケーブルを外し、指定のキーを同時に押しながらケーブルを接続します。
設定変更が正しく行われた場合は、電源ONと同時にDPIランプが光ります。
クリック応答時間の変更
- 応答時間(高速):手前側サイドボタン
- 応答時間(標準):奥側サイドボタン
ワイヤレス接続の場合は、最初にマウスの電源をOFFにしてから指定のキーを同時に押しながら電源をONにします。
有線接続の場合は、最初にケーブルを外し、指定のキーを同時に押しながらケーブルを接続します。
応答時間(高速)に設定された場合は、電源ONと同時にDPIランプが青く光ります。
応答時間(標準)に設定された場合は、電源ONと同時にDPIランプが緑に光ります。
モーションシンク
- ON:手前側サイドボタン+ホイール
- OFF:奥側サイドボタン+ホイール
ワイヤレス接続の場合は、最初にマウスの電源をOFFにしてから指定のキーを同時に押しながら電源をONにします。
有線接続の場合は、最初にケーブルを外し、指定のキーを同時に押しながらケーブルを接続します。
モーションシンクがONに設定された場合は、電源ONと同時にレポートレートランプの「125、500」の部分が白く光ります。
モーションシンクがOFFに設定された場合は、電源ONと同時にレポートレートランプの「500、1000」の部分が白く光ります。
ZOWIE U2の持ち方と使用感
パトスの手の大きさと持ち方
手の大きさ:長さ170mm|幅80mm
持ち方:かぶせ寄りのつかみ持ち
「つかみ持ち用:水平・垂直方向のコントロール向上」というのがZOWIE公式で謳われています。
実際に使ってみましたが、確かにつかみ持ちとの相性が良いと感じました。
やはり一番は両サイドのくびれのおかげで非常にグリップがしやすいです。
左サイドは親指がくぼみにフィットし、少し動かすだけでサイドボタンが押せるため持ち方に支障をきたさないのがとても良いと感じました。
また右サイドは薬指を立てる持ち方の場合はくぼみがフィット感をもたらし、薬指を伸ばす持ち方の場合は側面のゆるやかなカーブ形状が薬指の置き場を安定させてくれます。
グリップしていて気持ちが良いマウスとはまさにこのことだなと感じました。
特に同じZOWIEのZAシリーズを使ったことがある人で、「もう少し後部の高さが抑えめでくびれもほど良い感じだったらいいな」と思っている人にはささるマウスでしょう。
ちなみにかぶせ持ちもできないことはないですが、利点は少なく、手の重心によっては前方が浮いてしまうため、どちらかと言うとかぶせ持ちユーザーには不向きです。
ZOWIE U2 まとめ
ZOWIE U2をまとめると以下のとおりです。
総合評価 (4.5)
メリット
- SシリーズとZAシリーズ形状の良いとこ取り
- 滑りづらいコーティング
- クリック部分のぐらつきがなく、剛性が保たれたビルドクオリティ
- 前作よりも軽量化され、60g台となった重量
- ノッチ感がはっきりしながらも回しやすい24段階のスクロールホイール
- アップグレードされたセンサー
- ソフトウェアが不要なプラグ&プレイ設計
- 充電スタンド機能を持ち、信号の安定性を高めるエンハンストワイヤレスレシーバー
デメリット
- 表面の汚れが目立ちやすい
- スクロールホイールの動作音が大きい
- 初期ソールは薄く、底面が擦れる
- 2K、4K接続には非対応
- エンハンストワイヤレスレシーバーが別売りではない
- やや高価な価格設定
ZOWIE U2はこんな人におすすめ
- 左右対称形状が好みの人
- シンプルでビルドクオリティの高いマウスを求める人
- つかみ持ちの人
- グリップ時のフィット感と快適さを求める人
今回は【ZOWIE U2】をレビューさせていただきました。
左右対称で前方が細く、後方が丸みを帯びた形状で、比較的に癖が少なく万人受けしやすいデザインとなっています。
適度なくびれと後方の膨らみのおかげで高いフィット感と快適な操作感をもたらしてくれます。
大型のエンハンストワイヤレスレシーバーは、場所をとるものの信号の安定性を高め、充電スタンドという利便性も兼ね備えます。
ただし、2Kや4K接続には対応しておらず、それでいて価格が約2万円というのは明確な懸念点としてあげられるでしょう。
メーカー内の詳しい事情はわかりかねますが、個人的にはエンハンストワイヤレスレシーバーの別売りという選択肢を増やし、マウスの本体価格を安く販売できたらもっと手が出しやすいと感じました。
これはあくまで素人考えですけどね(汗
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!
この記事が、ZOWIE U2を気になっている方や購入を迷っている方の参考になれば幸いです。
以上、パトス(@youlife1024)でした。