本記事の内容
- そもそもVancer ICEって?
- 実際に開封
- カタログスペック
- Vancer ICEの特徴
- Vancer ICEの使用感
- マウスソールとの相性
- Vancer ICEのメリット、デメリット
- どんな人におすすめ?
僕自身がゲーマーなので、同じゲーマーの悩みや疑問の解消を手助けできるはずです。
今回は【Vancer ICE】をレビューしていきます。
滑走面にガラス繊維が配合されており、布製マウスパッドでありながらガラス製のマウスパッドのような滑りやすさを持っているのが特徴的。
また耐摩耗性、強度、硬度、耐衝撃性、衝撃吸収性、耐油性、耐水性、 防カビ性、耐熱性があり耐久面も十分すぎる性能です。
この記事ではそんなVancer ICEの特徴や実際に筆者が感じた使用感などを詳しく解説していきますので最後までじっくりと読んでみてください。
それでは早速本題に移っていきますね。
目次
そもそもVancer ICEって?
スピード系マウスパッドですが適度な止めやすさを兼ね備え、トラッキングエイムおよびフリックエイムのどちらでも高いパフォーマンスを引き出します。
引用元:Amazon
Vancerから発売されたガラス繊維が配合された布製マウスパッド。
ガラスコーティングの布製マウスパッドということで生産終了となったartisan 紫電改に替わるマウスパッドになるといっても過言ではありません。
実際に開封
パッケージは筒型で見た目は派手めなデザイン。
結構ギチギチに収納されています。
開封時、滑走面には保護フィルムが巻かれているため使用前に傷がつくことがありません。
同梱物 |
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Vancer ICE x 1 |
クリーニングクロス x 1 |
カタログスペック
ブランド / メーカー | Vancer |
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製品名 | Vancer ICE - Fiberglass Infused Mousepad |
滑走面 | グラスファイバー製トップレイヤー |
ベース | フラットラバー |
寸法(幅 x 奥行 x 厚さ) | 450 x 400 x 4 (mm) |
カラー展開 | Black |
価格 | ¥ 4,500(定価販売価格) |
Vancer ICEの特徴
- 外観
- サイズ
- 巻き癖
- 滑走面
- エッジ
- 底面
- お手入れ方法
上記のVancer ICEの特徴を一つずつ紹介していきますね。
外観
ブラック...いやグレーといったほうがしっくりくる色合いで光沢がありガラス繊維がキラキラと光る滑走面。
隅に縫い付けられているVancerロゴのタグは滑走面に干渉しています。
サイズ
- 幅:450mm
- 奥行:400mm
- 厚さ:4mm
ローセンシ~ミドルセンシプレイヤーに最適なサイズ感です。
今のサイズ感でも申し分ないですが500x500サイズを望む声が多く、Vancer公式が500x500サイズの作成を肯定的に考えてくれているようです。
Yes, 500 * 500
— Vancer.gg (@GgVancer) August 21, 2022
厚さ
厚さは4mm。
十分な厚さで適度なクッション性もあるため手首や腕への負担が軽減されます。
巻き癖
開封時の巻き癖は結構強めでした。
そこで2時間使った後の巻き癖がどんなものかを確認してみました。
2時間使用後
ほとんど巻き癖がなくなり浮き上がりがなくなりました。
そしてXtrfy GP4のようないつまで経っても巻き癖がなおらないマウスパッドではなく、使用から1~2日程度でマウス操作に支障がないほどまで真っすぐになりました。
そのため巻き癖による懸念点はないと言っていいでしょう。
滑走面
滑走面には凹凸があり、手触りはサラサラとしています。
またガラス繊維が配合されているためか光にあたるとキラキラと光るのも印象的です。
ICEの名の通り氷上を滑っているかのような操作感でスピード系マウスパッドに位置付けされますが、適度な止めやすさも兼ね備えているためコントロール性能も十分です。
加えて耐摩耗性と強度、耐水性、耐油性、防カビ性があり耐久面も優れています。
滑走面の汚れは目立ちやすいですがお手入れは楽チンなのでさほど気にしなくてもいいでしょう。
むしろ汚れたタイミングを目視で確認できるためお手入れの目安としてよいかもしれません。
※詳しいお手入れ方法については後述参照。
エッジ
滑走面との段差がほぼないステッチ加工が施されています。
ステッチ加工は耐久性が高くなることはもちろん、Vancer iceのステッチ加工は滑走面との段差が少ないため引っかかりを抑え、エッジ付近でのマウス操作時に誤操作してしまうことを防ぐことができると好印象です。
底面
一般的なラバータイプの滑り止めになっています。
特段グリップ力が強くも弱くもなく、標準的なグリップ性能といった印象。
お手入れ方法
汚れが目立ってきたと感じたら付属のクリーニングクロスで拭き取ることを推奨します。
空拭きでも大丈夫ですがVancer ICEは水拭きも可能。
ガラスコーティングが施されている関係からか布製マウスパッドでありながら水拭きもできるという特徴があります。(以下公式ツイート)
Clean the video pic.twitter.com/lbvvyUqFW7
— Vancer.gg (@GgVancer) June 20, 2022
ちなみにVancer ICEは汚れの有無によって体感滑りが大きく変わってくるため定期的に掃除することをおすすめします。
Vancer ICEの使用感
- ガラス製マウスパッドの軽快な滑りと布製マウスパッドに近い止めやすさを兼ね備えている
- コストパフォーマンスの高さ
- お手入れ、収納が楽チン
- 止まると言ってもスピード系マウスパッドのため好みが分かれる
- ガラス製マウスソールとの併用は不可
- ロゴタグがマウス操作の邪魔になり得る
- 汚れが気になる人はアームカバー推奨
- 良くも悪くもその日のコンディションによって大きく操作感が変わる
上記の筆者が感じたVancer ICEの使用感を一つずつ解説していきますね。
ガラス製マウスパッドの軽快な滑りと布製マウスパッドに近い止めやすさを兼ね備えている
滑走面はとても滑りがよく引っかかりもないためapexで重要なトラッキングエイムとの相性がバツグンです。
また適度な止めやすさも兼ね備えているためVALORANTで重要な頭一個分に合わせるエイムやフリックエイム時にも正確に合わせることが可能。
まさにガラス製と布製のいいとこ取りと言ったところでしょう。
コストパフォーマンスの高さ
高品質・高耐久ながら4,500円という比較的手が出しやすい価格帯(2022年8月時点)
海外製品ではありますがHID-Labsさん(@hid_labs)やパソコンショップ アークさん(@ark_akiba)が仕入れてくれるおかげで日本で購入できるため入手性も高いです。
お手入れ、収納が楽チン
表面が汚れてきたなと感じたら付属のクリーニングクロスでサッと拭くだけ。
また布製マウスパッドでは行えない水拭きも可能。
収納に関してもガラス製マウスパッドは丸めることができず、収納に場所を取ってしまいますがVancer ICEは丸めることが可能なためコンパクトに収納することができます。
ある程度止まると言ってもスピード系マウスパッドのため好みが分かれる
位置づけはスピード系マウスパッドのため確実に止めやすさは劣ります。
またコントロール系のマウスパッドやコントロール寄りのバランス系マウスパッドから移行すると最初は操作感の違いに戸惑うことでしょう。
ガラス製マウスソールとの併用は不可
ガラス製のマウスソールと併用した場合は滑りすぎてしまい、コントロールが全く効かなくなります。
そのためVancer ICEを使う場合はPTFEマウスソールとの併用を強く推奨します。
ロゴタグがマウス操作の邪魔になり得る
Vancerのロゴが滑走面に干渉しているためマウス操作時の邪魔になりかねません。
左上にロゴが位置する状態で使用せずにマウスパッドを回転させてロゴを右下に持ってくることをおすすめします。
マウスがマウスパッドの右下に位置することは少ないと思うのでロゴを右下にすれば操作の邪魔になることを大幅に防ぐことができるでしょう。
汚れが気になる人はアームカバー推奨
皮脂や手汗による汚れが他のマウスパッドより目立ちます。
滑走面を軽く指でなぞっただけでも跡がつき、手汗などが滑走面につくとテカテカと光ります。
汚れがつくと途端に滑りが悪くなるといった操作感に悪影響がでてくるため皮脂や手汗をつきにくくする、摩擦を一定にして滑りを安定させるアームカバーの使用を推奨します。
ちなみにFPSにおいてのアームカバーの利点について【エイムの安定性爆上がり!?】FPSでのアームカバーのメリットとはで詳しく解説していますので気になる方はチェックしてみてください!
良くも悪くもその日のコンディションによって大きく操作感が変わる
Vancer ICEはコンディションの良い悪いによって操作感が大きく変わってきます。
コンディションが良い日はビタビタなフリックエイム、吸い付くようなトラッキングエイムなどを高水準で出せるようになるでしょう。
しかしコンディションが悪い日は全く自分の思った通りの場所にいかないフリックエイム、敵を追えないトラッキングエイムとなってしまうでしょう。
バランス系のマウスパッドであればコンディションの良い悪い問わずにある一定のラインのパフォーマンスを発揮できる安定感がありますがVancer ICEにはありません。
その日の自分のコンディションによってVancer ICEを使うか使わないかを決めたほうがいいかもしれません。
マウスソールとの相性
マウスソールとマウスパッドの相性は大きくエイムに影響します。
実際に純PTFEマウスソールとガラス製マウスソールのSuperglideで滑り具合を確認してみました。
ちなみにサードパーティ製の純PTFEマウスソールについては【EsportsTiger ICE レビュー】滑走速度に優れた純PTFEソール、ガラス製マウスソールのSuperglideについては【Pulsar Superglide レビュー】強化ガラスの超低摩擦マウスソールで詳しく解説していますので気になる方はチェックしてみてください!
純PTFE
- 滑り:◎
- 止め:◯
Vancer ICEの純PTFEマウスソールとの相性はとても良いです。
トラッキング時に引っかかりのないスムーズな滑りと適度な止め感を得られます。
純PTFEマウスソールは摩耗が早い特徴があり、特にガラス製のマウスパッドと併用すると摩耗が著しく早くなってしまい頻繁に交換を余儀なくされるというデメリットがあります。
ただしVancer ICEはガラス製マウスパッドのような滑りが速いという特性を持った布製マウスパッドのため純PTFEマウスソールとの併用時に摩耗を抑えられます。
Superglide(ガラス製)
- 滑り:-
- 止め:✕
Vancer ICEのガラス製マウスソールとの相性はとても悪いです。
マウスパッド上でマウスを回転させるとマウスが高速回転するほどの滑り。
滑りすぎてしまい、まともにコントロールできない操作感になってしまうため併用は非推奨です。
Vancer ICEのメリット、デメリット
さきほどお話しした使用感などから実際に筆者が感じたVancer ICEのメリットとデメリットを紹介します。
Vancer ICEのメリット
- ガラス製特有の軽快な滑りかつ布製に近い止め性能を合わせ持つ
- コストパフォーマンスが高い
- メンテナンスがしやすい
- 総合的な耐久性が高い
Vancer ICEのデメリット
- ガラス製のマウスソールとの併用はできない
- 滑走面に干渉しているロゴタグが邪魔
- スピード系マウスパッドが苦手な人は扱いが難しい
こんな感じですね。
どんな人におすすめ?
- スピード系マウスパッドが好みの方
- artisan 紫電改の代替品を探している方
- コストパフォーマンスに優れたマウスパッドを探している方
上記に当てはまるような人におすすめです。
まとめ
今回は【Vancer ICE】をレビューさせていただきました。
高品質で良心的な価格設定、他のマウスパッドに類を見ない性能を持ったマウスパッドと言えます。
スピード系マウスパッドに分類されるため使い手の好みは分かれますがハマった時のパフォーマンス向上は大きいでしょう。
今までハードマウスパッドやガラス製のマウスパッドのようなスピード系マウスパッドを試したことが無い方にはぜひ使ってみていただきたい。
もしかしたら自分の中の新たな一面を開拓できるかもしれません。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!
Vancer ICEが気になっている方や購入を迷っている方の参考になれば幸いです。